NOT AUTHORITY, BUT ART. 〜常識に尻を向けろ。〜

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山本耀司×高橋幸宏トークショー MCリリー・フランキー「~常識を問う、ということ~」

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満場の拍手に包まれながらダンディズムの極みが舞い降りた。進行役のリリー氏をして「ものすごく喋りにくい感じですね」と言わしめるほど熱い視線が注がれる中、80年代のパリコレでのコラボ以来、親密な交流を続けるふたりの心地よい時間が醸成されていく。いつしか周囲からは「兄弟のようだ」と言われてきた二人。耀司氏が「これだけセンスの良い奴はいない!」と幸宏氏のことを絶賛すると、彼もまた「昔は“YOHJI YAMAMOTO”という感じだったけど、今は人間・山本耀司としてどんどん味わい深くなってる」と応酬し、その言葉の端々には互いの才能と人間性への限りないリスペクトがほとばしっていた。終盤には若い世代へ向けてのメッセージも。「今はいち早く世界に出ちゃうのも手だよね。企業で3か月お茶汲みするよりも外国語を覚えたほうがよっぽど道が開ける」と幸宏氏。また耀司氏は若いアーティストが情報過多なこの時代を生き抜く秘訣として「(情報に)目を瞑ってろ!見るな!」とアドバイス。「ただし、これという方向性が決まったなら、好きな作品を徹底的に真似していく。そうすることで身体が覚えていく。その時点においてはスポンジのようなピュアさで影響されることが大切なんです」と語り、このあまりに実践的かつダイレクトに響く言葉に、会場のあちこちから感嘆の溜息が聞こえていた。(牛津厚信)