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『イエス 花 死 生』丹下絋希監督×ヴィヴィアン佐藤トークショー

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2010年に103歳で逝去した舞踏界の至宝、大野一雄。この『イエス 花 死 生』は彼が100歳を迎えほぼ寝たきりの生活を送っていた頃の姿を16ミリフィルムで克明に刻んだ作品だ。監督を務めたのはMr.Childrenを始め数々の優れたミュージック・ビデオ作品で知られ、実は大野一雄舞踏研究所の第一期生でもある丹下絋希氏。上映後のトークショーに登壇した彼は対談相手に美術家/ドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤氏を招き、本作に込めた想いについて語った。「この時の先生は死に近い身体だったわけですが、僕にはそれが決して醜い姿とは思えなかった」と丹下氏が語れば、「この映画の中で大野さんは(たとえ寝たきりであったとしても)確実に踊ってますよね。それも活き活きと」と佐藤氏。「その人の日常や存在そのものが舞踏となる」という概念の提示に、観客も熱心に耳を傾けていた。(牛津厚信)