NOT AUTHORITY, BUT ART. 〜常識に尻を向けろ。〜

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『ユッスー・ンドゥール』ピーター・バラカントークショー

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「奴隷貿易とその廃止を記念する国際デー」にあたる8月23日の夜、代官山のイベントスペース&バー「M」では、黒人音楽のルーツを探求するドキュメンタリー・ムービー『ユッスー・ンドゥール 魂の帰郷』の上映に先立ち、ブロードキャスターのピーター・バラカン氏が登場。ゴスペルやジャズ、ブルースなど黒人音楽の誕生の背景にある歴史や社会情勢についてのトークショーを行なった。バラカン氏は「常識に尻を向けろ。」という代官山アートストリートのテーマに触れ、「本来は“常識”とは、生きていく上で誰でも必要なもの。しかし、日本は、どちらかと言えば“世間体”という意味合いに近い。政治にしろ、原発問題にしろ、日本は今こそ“常識”に背を向ける必要がある」と語り、様々な差別や抑圧の中で“常識”を塗り替え、新しい表現を獲得していったアーティストたちの活動を紹介した。映画作品を深く理解するための基礎情報としてはもちろん、黒人音楽に対する新しい視座を提供するトークに、会場に集まった観客たちは真剣な眼差しで熱心に耳を傾けていた。(大山貴弘)