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大友良英×カヒミ・カリィ ミニライブ

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 ステージ上のイスに腰を下ろすと、静かに、軽く空気を震わせるようにしてハミングを始めたカヒミ・カリィ。彼女のウィスパー・ヴォイスに寄り添うように、大友良英のギターもそっとフレーズをつま弾く。緊張感さえ漂うヒルサイドプラザホールの空気感を、少しずつ色付けするような2人のライブ・パフォーマンスは、まさに大人の音楽世界。シンプルで淡く、だからこそ音の瑞々しさが伝わってくる。「こういうイベントに参加するのは珍しい」というカヒミだが、今年の10月からニューヨークに引っ越しする彼女にとって、これは残された数少ない貴重なステージだ。「タイミングがあったら、みんなでニューヨークに行きましょう」と大友が観客を笑わせると、カヒミ・カリィの楽曲からバート・バカラックのカバーまでを披露し、会場を酔わせる。楽曲ごとに表情を変える大友のギターサウンドと、カヒミの透明感のある歌声とが胸に優しい余韻を残すライブだった。(大山貴弘)